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- 9/100 ソラリスの陽のもとに
扉のページの片隅に、1984.11.17と書き込みのあるのは、その本を買った日付である。 まちがいなくその月に読んだ本のなかではベスト1だった。 スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』(ハヤカワ文庫 飯田規和訳 昭和52年刊)をゾクゾクし ...
- 入江たか子の場合
女優入江たか子は本名東坊城英子、華族の出である。 とはいえ、幼い頃の暮らし向きはさほどには豪奢ではなかったようで、自著『映画女優』(学風書院 昭和32年刊)のなかで「(略)私たちの其頃の家と来ては ...
- 人、中年に到るや
中国では医師の社会的ステータスがさほど高くないと聞いたことがあった。 今はそんなことはないかもしれない。 あるいは、学校の先生もそうだったかもしれない。 医師や教師は、医療と教育を現場で支える人で ...
- 笑う犬
犬は笑うのだそうだ。 もちろん人様のように、ウワッハッハと高笑いはしないけれど、ご機嫌そうに、楽しそうに、心地よさそうに笑うのだそうだ。 それは口のかっこうかたちがそう見えるだけであって、加えて尻尾でも振られた日には ...
- 買った本 売った本 読んだ本
12月29日(月) 本棚の整理。 無理矢理に詰め込んだ本をゆるやかにジャンル分けして並べなおす。 結局、まる一日かかってしまう。 12月30日(火) 前日、本棚の整理をしたので朝から不要本をBOOKOFFへ売りに行く。 ...
- 姑娘について
村上知行『北京 名勝と風俗』(東亜公司 昭和九年)はその序に言うように、 (P1 原文は旧字) 北京の見どころを紹介しつつも、単なるガイドブックではなく ...
- ダンシング・ヴァニティ
09年最初に読んだ本は筒井康隆『ダンシング・ヴァニティ』(新潮社 2008年)。厳密には昨年の大晦日から日付をまたいで読んでいた本があるけれど、それはそれとして、ここは『ダンシング・ヴァニティ』。 ...
- 丁庄の夢
中国のエイズ村のことはニュースで見聞きしたことがある。 売血の注射器の使い回しにより、多くの村人がエイズウイルスに感染し、また感染者の子供たちのなかにも生まれながらにウイルスのキャリアが数多い。 ...
- 大阪弁の「ん」(補足)
年末の大掃除・・・と言っても本棚の整理をしていたら、前田勇『大阪弁』(朝日選書 1977年)が出てきた。 ここに、大阪人は「ん」が好き、という文章があったので、 前回 の補足をしておけば、 きのう、これ買いましてン ほんまに ...
- この一週間で買った本
今年もまだ数日を残しているが、買った本の話は年内はこれが最後。 今年は前半がミステリ、後半が言語学、中国語、中国(含中国文学)と極めて傾向がはっきりと出た一年だった。 ...
- 大阪弁の「ん」
真ん中は、はるき悦巳のイラストである。 そのイラストを囲む丸は山吹色に近い黄色で、背景は縦縞。阪神タイガースのユニフォームと同じ色使いとデザインで、これが大阪にまつわる本であることが自ずと知れる。 ...
- 豊饒の闇
(P8) と始まるのが、岩阪恵子『掘る人』(講談社 2006年)の表題作。 ...
- 兄弟
余華『兄弟』が中国で出版されたときのことはおぼえている。 若い二人の男性の顔が二つ上下に並んで、「兄弟」そして英語で「Brothers」と書名が印刷されたカバー。その本があれよあれよと売れに売れて、ベストセラーの1位になって、書店では平積み ...
- 8/100 と金紳士
二年間のモラトリアムののち会社勤めを始めた。 自分が組織のなかで働くなんて想像もしなかったし、会社で通用するとも思っていなかった。実は今でもそう思っている。 食うに困らないだけの恒産があったら、いつでも仕事などやめてやる。 ...
- この一週間で買った本
12月18日(木) 帰路、秋葉原のBOOKOFF。 莫言『豊乳肥臀(上・下)』(平凡社 吉田富夫訳 1999年初版) 江國滋『絵のない似顔絵』(旺文社文庫 1983年初版) 『赤い高粱』も積ン読のままなのに、同じ著者の『豊乳肥臀』を買う。 ...
- 7/100 虚人たち
常識をひっくりかえすといえば筒井康隆の小説もそうだった。スラップスティック、ドタバタと評され、ブラックユーモアに満ち、そして何よりも面白い。 最初に読んだのは長編『霊長類南へ』(講談社文庫)で解説を書いていたのは小松左京ではなかったか。 ...
- 名を呼ぶ
弟の飼っていた犬を代りに散歩に連れていった。夜の公園にはほとんど人がおらず、ゴルフの素振りをするどこかのお父さんと、人が少ないほうがうれしい恋人連れくらいだった。 ...
- 山の郵便配達
彭見明『山の郵便配達』(集英社文庫 大木 康訳)に収められた短編を読み、いまの中国ではこういう小説が書かれるようになったのかとちょっとした感慨を持った。 こういう小説といっても特に目を驚かせるような新しい趣向が取られているわけではなく ...
- 眼をつぶすはなし再々
目 を扱った落語といえば、「義眼」や「犬の目」などがあるが、「一眼国」もその例に数えてもよいかもしれない。 落語協会編『古典落語⑦旅・芝居ばなし』(角川文庫)に収録されている ...
- この一週間で買った本
12月12日(金) 日暮里駅構内のLIBROで文春文庫の新刊二冊。 小林信彦『の生活と意見』(文春文庫 2008年初版 581円) 立川志の輔・玄侑宗久『志の輔・宗久 風流らくご問答』(文春文庫 2008年初版 590円) 小林信彦の本は『定年なし ...
- 6/100 同時代ゲーム
脳がしびれる。 ひとつきかけてゆっくり読みすすめながら、しばしばそういう経験をした。 こちらの知性をゆりうごかすような小説がときどきあって大江健三郎『同時代ゲーム』(新潮文庫)はそんな一冊だった。 ...
- 5/100 家畜人ヤプー
五冊目が難しい。 いくつかの候補があっていつも迷うところだけれど、今回は読んだ順番の早いこの本を五冊目に選んでみた。 沼正三『家畜人ヤプー』(角川文庫)を読んだのは十五歳のときで、十五歳でこんな天下の奇書 ...
- 4/100 高丘親王航海記
作家とはけだし文体の謂いではないのか。 そのことを強く意識しはじめたのは、澁澤龍彦を読みだしてからだ。 硬質な結晶質の文体によって澁澤龍彦に出会ったと言っていい。 オカルティズムやエロチシズム、玩物喪志を地でゆくオブジェ趣味、マルキ・ド。 ...
- 3/100 ドグラ・マグラ
いつか読み返そうと思いながらも、そのままにしている本がある。 夢野久作『ドグラ・マグラ』(角川文庫 上下巻)もそんな本で、読もうと思えば読めるのに、二度目の手が出ないまま長い年月が経った。 ...
- 2/100 麻雀放浪記
麻雀はしない。 ルールは知っているけれど、どういう役があるのかおぼえていないし、点数の勘定もわからない。自分の手をそろえるのに忙しく、捨て牌から相手の手待ちを読むなんて器用な真似もできやしない。 ...
- 1/100 野獣死すべし
少なからぬ本を読んで来て、その折々に100冊を選んだ。 これまでに読んだ本のなかから100冊を選ぶというお遊びである。 そいつをひさしぶりに遊んでみようという試みで、前回は十年ほど前に100冊を選んだ。 ...
- この一週間で買った本
12月4日(木) 秋葉原のBOOKOFF。 読みたいと思わせる本がまったく見つからないのは、今のこちらの関心が非常に狭いところに入り込んでいるせいだろう。それでも、どうにか一冊だけ買う。105円。 ...
- 「中国語会話」私情
書店では「語学」あるいは「外国語」のコーナーによく行く。行くには行くが大半は何も買わないで手ぶらで帰る。 ひとつには各国語が中心になっていて「言語学」に関する本がほとんど置いていないから ...
- 鴎外の手紙と東京
ええと。 例によって、「 京 」の読み方の話。とりわけ、明治の終わりごろまで「東京」を「トウケイ」と読み、また「トウキョウ」とも言った事実について、その周辺をうろうろして出口が見えない。 ...
- 菊豆
劉恒『菊豆』(徳間文庫 市川宏訳 1990年)は中国では1988年「北京文学」3月号に発表された中編小説。日中合作の映画化(監督張芸謀)にともない翻訳出版されたものである。 ...
迷博 ページ 片隅 書き込み 日付 ベスト ソラリス ハヤカワ 年刊 入江たか子 本名東坊城英子 華族 暮らし 豪奢 自著 映画 学風 其頃 医師 社会 ステータス 学校 先生 教師 医療 教育 現場 人様 ウワッハッハ 高笑い 機嫌 尻尾 整理 ジャンル 本棚 不要 風俗 東亜 見どころ 紹介 筒井康隆 ダンシング・ヴァニティ 厳密 昨年 大晦日 ニュース 見聞き 注射 使い 多く 村人 感染 子供 キャリア 掃除 前田勇 大阪 朝日 好き 文章 補足 年内 最後 前半 ミステリ 後半 言語 中国 含中 傾向 イラスト 山吹 黄色 背景 縦縞 阪神タイガース ユニフォーム デザイン 岩阪恵子 表題 兄弟 出版 男性 二つ上下 英語 Brothers 書名 印刷 カバー ベストセラー 書店 年間 モラトリアム 勤め 組織 想像 会社 通用 恒産 仕事 秋葉原 BOOKOFF 似顔絵 旺文社 高粱 著者