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谷内修三関連ニュース記事

  • 天沢退二郎「オホーツク波寄せ歌」、鈴木志郎康「蒟蒻のペチャプルル ...

    詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記). 日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。 .... 映画の批評. 谷内修三のおすすめ詩集 いま読むならこの詩集。 panchan(谷内修三)のおすすめ映画 買って見るならこの映画. わん太の足跡 わん太とその友達 ...

  • 中神英子『夜の人形』

    中神英子『夜の人形』(思潮社、2008年11月30日発行) 中神英子の詩はどれも非常に長い。なぜ、長いのか。「あおい実」という作品にキーワードがあった。 かけぬけるもの必ずその道をかけぬけなければならないものがいてかけぬけていくその途中に時折 ...

  • 川上弘美「斎場 中野 新井薬師」

    川上弘美「斎場 中野 新井薬師」(「現代詩手帖」2008年12月号) 川上弘美「斎場 中野 新井薬師」は「水火」2(2008年07月)。 とても不思議な詩である。 まだわたしがヤマダヒロミだったころまだマツモトヨシコだったあなたと円山街のラブホテルに入っ ...

  • 岡島弘子「あまい滴」(補足)

    岡島弘子「あまい滴」(補足)(「現代詩手帖」2008年12月号) 岡島弘子「あまい滴」の最後の2連。 カワセミのかわいたのどをうるおしごくりとのみこまれる一瞬だけあまい滴になれるそして 忘れ去られるどじょうは 私 この最終連について、私はきのう、 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(6)中井久夫訳

    ペネロペの絶望 リッツォス(中井久夫訳) 彼の乞食の仮装が篝火の弱い光で分からなかったわけではなかった。 そうではなかった。はっきり証拠が見えた。 膝頭の傷跡。筋肉質の身体。素早い目配り。 ぞっとして壁に倚りかかり言い訳を考えた。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(5)中井久夫訳

    アルゴ船の没落 リッツォス(中井久夫訳) 今宵、歳月の過ぎ、物事の過ぎ行くを語るのは軽薄だという気がする。 よしんば美女のことであっても、功業でも、詩でさえも。 思い起こす、あの伝説の船が、さる春の宵だ、コリントに運び込まれた時を。 ...

  • リッツォス「タナグラの女性像(1967)」より(8)中井久夫訳

    カルロヴァッシにおける死 リッツォス(中井久夫訳) 死んだ男とイコンは奥の部屋に安置された。女は男の上にかがみ込んだ。女も男も手を組み合わせていた。女には男の見分けが付かなかった。 彼女は腕をほどいた。もう一人の女が台所でサヤエンドウを湯 ...

  • リッツォス「タナグラの女性像(1967)」より(6)中井久夫訳

    囚人 リッツォス(中井久夫訳) 彼は、窓を開ける度に、自分の姿をこっそり見た。 通りの向かいの家の窓越しに。 対面の部屋に縦長の大きな鏡があった。 その部屋に何かを盗みに入った気がした。 我慢ならぬ、新鮮な空気ももらえず、太陽も、少しも拝めぬ ...

  • 目黒裕佳子『二つの扉』(3)

    目黒裕佳子『二つの扉』(3)(思潮社、2008年11月30日発行) 詩集のタイトルとなっている「二つの扉」は非常に「広い」詩である。宇宙を感じる。しかも、その宇宙というのは、「空」の彼方ではないのだ。「物理」ではないのだ。 ...

  • 岡島弘子「あまい滴」

    岡島弘子「あまい滴」(「現代詩手帖」2008年12月号) 岡島弘子「あまい滴」の初出紙誌は『野川』(2008年07月) 詩とは、ある意味で「比喩」である。比喩とは、ここにないもの。いま、ここにないから、それにたとえることができる。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(4)中井久夫訳

    新しい踊り リッツォス(中井久夫訳) 弁解だけではありません。ほんものの動機です。そして結果。 情熱と興味。危険と恐怖。パシファエです。ミノタロウスです。 迷路です。アリアドネーです。アエアドネーの美しいエロス的な糸はほどけていって石の暗黒 ...

  • 中村文昭「an Evil」、平田俊子「庭」、八木幹夫「私の耳は」

    中村文昭「an Evil」、平田俊子「庭」、八木幹夫「私の耳は」(「現代詩手帖」2008年12月号) 中村文昭「an Evil」の初出紙誌は『オルフェの女』(2008年03月)。 詩にはリズムが必要である。リズムがことばを非日常へと突き動かす。その書き出し。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(2)中井久夫訳

    敗北の後 リッツォス(中井久夫訳) アテネ人はアイゴスポタモイで撃破され、 決定的敗北が続いた。自由な議論が、 ペリクレス期の栄光が、 芸術の開花が、ギュムナジウムが、哲学者の饗宴が、 みんな失われた。今は陰鬱な時代だ。 ...

  • アンドリュー・スタントン監督「ウォーリー」()

    監督 アンドリュー・スタントン 出演 ごみ処理ロボット、植物探査ロボット 前半がたいへんすばらしい。ウォーリーがひとりでせっせとごみ処理をし、イヴに出会い、ひとめぼれ(?)をし、それが恋にかわるまでが非常にすばらしい。 ...

  • リッツォス「証言B(1966)」より(38)中井久夫訳

    怒り リッツォス(中井久夫訳) 目を閉じて太陽に向けた。足を海に漬けた。 彼は己の手の表現を初めて意識した。 秘めた疲労は自由と同じ幅だ。 代議士連中が代わるがわる来ては去った。 手土産と懇願と、地位の約束とふんだんな利権とを持って来た。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(1)中井久夫訳

    終わらない リッツォス(中井久夫訳) 山に雲がかかった。誰がいけないって? 何だって? つかれて、黙り、 男は足許を見つめ、きびすを返し、歩き、腰を屈める。 石は下。鳥は上。水瓶は窓辺。アザミは谷。手はポケット。 口実。口実。詩は遅れる。 ...

  • 浜田知章「日本の哲学者について」、鈴木志郎康「極私的ラディカリズム」

    浜田知章「日本の哲学者について」、鈴木志郎康「極私的ラディカリズム」(「現代詩手帖」2008年12月号) 浜田知章「日本の哲学者について」の初出紙誌は『海のスフインクス』(2008年05月)。 西田幾太郎「善の研究」について書いたものである。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(3)中井久夫訳

    それらを語ること リッツォス(中井久夫訳) われわれ、ことば、観念は没落した。その仕方を見ると、愚痴は言えない。古い学説にも、比較的新しい学生にも、アリスティデスの伝記にも。われわれの一人が二百人か三百人を思い出せば、立ちどころに残りの者 ...

  • リッツォス「証言B(1966)」より(37)中井久夫訳

    最初の喜び リッツォス(中井久夫訳) 誇り高い山々。カリドロモン。イテ。オスリス。 こごしい岩。葡萄の樹。小麦。オリーヴの茂み。 ここは石切り場だった。昔の海の引いた跡だ。 陽に灼けた乳香木のいつい香り。 樹脂が塊になって滴っている。 ...

  • ファビアン・オンテニアンテ監督「ディスコ」()

    監督 ファビアン・オンテニアンテ 出演 フランク・デュボスク、エマニュエル・べアール、ジェラール・ドパルデュー、サミュエル・ル・ビアン 40歳をすぎた中年の男3人が「サカデー・ナイト・フィーバー」を再現する。主人公の夢、イギリスにいる息子と ...

  • 清水昶「アデンアラビア」、和合亮一「黄河が来た」

    清水昶「アデンアラビア」、和合亮一「黄河が来た」(「現代詩手帖」2008年12月号) 清水昶「アデンアラビア」の初出誌は「ユリイカ」2008年01月号。 なつかしい抒情がある。「友だち」ということば。友人でも知人でもなく、「友だち」。その音の響き。 ...

  • 小谷正子「八月の海月」、小松郁子「祖父」

    小谷正子「八月の海月」、小松郁子「祖父」(「現代詩手帖」2008年12月号) 小谷正子「八月の海月」の初出誌は『八月の海月』(2008年01月発行)。 ことばが存在をていねいに描写している。そして、そのていねいさが、現実と幻想(? ...

  • 倉橋健一「誕生」

    倉橋健一「誕生」(「現代詩手帖」2008年12月号) 倉橋健一「誕生」の初出誌紙は「イリプス?nd」(創刊号、2008年04月)。 書き出しがとても魅力的だ。 老いた駅夫がしわがれた声で駅名を連呼するが木棚のところではじけとんでこちらまでは届いて来ない私 ...

  • 粕谷栄市「砂丘 S・N師を偲んで」

    粕谷栄市「砂丘 S・N師を偲んで」の初出誌は「歴程」2008年02月号。 ごくありふれたことばが、ある日、突然新鮮に見えるときがある。粕谷栄市「砂丘」にそれを感じた。 静かな朝、紺碧の天の下で、白髪の老人が踊っているのを見るのは、いいものだ。 ...

  • 大岡信「前もつて知ることはできぬ」

    大岡信「前もつて知ることはできぬ」(「現代詩手帖」2008年12月号) 大岡信「前もつて知ることはできぬ」の初出誌紙は『鯨の会話体』(2008年04月)。 大岡の詩を読むと、ことばの運動が詩なのだということがよくわかる。ことばが動くことでしか明らかに ...

  • 川上未映子「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」

    川上未映子「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」(「現代詩手帖」2008年12月号) 川上未映子「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」の初出誌は『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(2008年01月発行)。 次のような部分が、私にはおもしろい ...

  • リッツォス「証言B(1966)」より(35)中井久夫訳

    回想 リッツォス(中井久夫訳) 家が燃えた。虚ろな窓から空が見えた。 下の谷から葡萄摘みの声。遠い声だった。 ややあって、若者が三人、水差しをさげてやって来て、 新しい葡萄液で彫像を洗った。 イチジクを食べ、バンドを外して、 乾いた茨のなかに ...

  • リッツォス「証言B(1966)」より(34)中井久夫訳

    リッツォス「証言B(1966)」より(34)中井久夫訳儀式の後 リッツォス(中井久夫訳) 叫びに叫んだ。ざわめき。とりどりの色鮮やかな美しい衣裳。 すっかり忘我。目を挙げて見るのも忘れた。神殿の背の高い破風を。 つい一月前、足場を組んで職人が洗っ ...

  • 渋田莉子「最高の運動会」

    渋田莉子「最高の運動会」(「朝日新聞」福岡版2008年12月12日) 「小さな目」というこどもの詩を紹介するコーナーがある。その作品。後半部分。 もう少しで私の出番心臓がバクバクしてじっとしてられなくなった5m4m3mとせまってきた時悠がこけて ...

  • ベティナ・オベルリ監督「マルタのやさしい刺繍」()

    監督 ベティナ・オベルリ 出演 シュテファニー・グラーザー、ハイディ・マリア・グレスナー、アンネマリー・デュリンガー、モニカ・グブザー 好きなシーンがいくつかあるが、一番好きなのは、シュテファニー・グラーザーが仲間の4人と街へ行くためにバス ...

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  • 天沢退二郎「オホーツク波寄せ歌」、鈴木志郎康「蒟蒻のペチ ...

    天沢退二郎「オホーツク波寄せ歌」、鈴木志郎康「蒟蒻のペチャプルル」(「現代詩手帖」2009年01月号) 天沢退二郎「オホーツク波寄せ歌」と鈴木志郎康「蒟蒻のペチャプルル」は似ているわけではないが、似ている。「音」から始まるのである。 ...

  • リッツォス「棚(1969)」より(5)中井久夫訳

    訊問室 リッツォス(中井久夫訳) 長い廊下。両側は閉じた扉。 煙突。ストーヴはどこだろう。少し煙が出てる。 廊下のもう一方の端に黒づくめの男が五人。同じ格好の覆面。彼を眺めてる。 彼は扉を叩く。無音。次の扉。第三の扉。 ...

  • 加島祥造「倦夜 伊那谷中沢」

    加島祥造「倦夜 伊那谷中沢」(「現代詩手帖」2009年01月号) 加島祥造「倦夜 伊那谷中沢」は、ある夜のことを描いている。加島は友人が送ってくれた杜甫の「倦夜」を読み、それを訳す(1の部分)。 ...

  • リッツォス「棚(1969)」より(4)中井久夫訳

    捜索 リッツォス(中井久夫訳) はいって下さい、みなさん--と彼は言った。お困りになることはありません。 隠すようなものは一つもないのです。寝室がここ、書斎がここ、 ここが食堂。ここですって? 古物を入れる屋根裏。 皆がらくたですよ。 ...

  • 大西若人「大地に刻まれたパターンへの感性」

    大西若人「大地に刻まれたパターンへの感性」(「朝日新聞」2009年01月07日夕刊) 「ランドスケープ----柴田敏雄展」の紹介記事。その最後の部分。 まねできそうに見えるのは、表現が明確な輪郭を備えている証しだろう。 ...

  • セドリック・クラピッシュ監督「PARIS(パリ)」(★)

    監督 セドリック・クラピッシュ 出演 ジュリエット・ビノシュ、ロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ パリに生きる多様な人間群像--と書いてしまうと、それでおしまいの映画である。 ...

  • 岡井隆「牛と共に年を越える」

    岡井隆「牛と共に年を越える」(「現代詩手帖」2009年01月号) 岡井隆の作品を読むと、いつも「おとな」ということばを思う。たとえば、きのう感想を書いた辻井喬の作品。そこでは、私は「思春期の少年」を感じた。 ...

  • リッツォス「棚(1969)」より(3)中井久夫訳

    これとこれとこれ リッツォス(中井久夫訳) 夜。巨大なトラック。高速道路を高速で。 積み荷がガスマスク。バラ線のドラムだ。 明け方、石造りの建物の下で彼等はバイクにエンジンをかける。 蒼ざめた男が一人。 ...

  • 辻井喬「大きな角の鹿」

    辻井喬「大きな角の鹿」(「現代詩手帖」2009年01月号) 辻井の詩も、谷川の詩と同じように「想像」からはじめている。書き出しの2行。 大きな角を持った鹿の哀しさを 想像するのはむずかしい 谷川の作品と辻の作品を大きく分けるのは ...

  • アレクサンドル・アジャ監督「ミラーズ」(★)

    監督 アレクサンドル・アジャ 出演 キーファー・サザーランド、ポーラ・パットン、エイミー・スマート 鏡は不思議な存在である。私たちは鏡に自分の姿を映してみる。そして、それが左右が逆であるにもかかわらず、それを自分の姿と認識する。 ...

  • リッツォス「棚(1969)」より(2)中井久夫訳

    眠りの再構成 リッツォス(中井久夫訳) 夜だった。大きな石膏の塊が天井から剥がれて寝台の上に落下した。身体を横たえる余地がなくなった。鏡も割れていた、粉々に。回廊の石膏像は煤をかぶっていた。指で触れられない。 ...

  • 谷川俊太郎「無名の娘」

    谷川俊太郎「無名の娘」(「現代詩手帖」2009年01月号) 詩を書く男を題材に詩を書いている。「締め切りをひかえて詩を書く男は机の前に座った」ではじまるその作品の中で、男は「若いきれいな娘」を登場させ、車を走らせる。小説や物語のように。 ...

  • リッツォス「棚(1969)」より(1)中井久夫訳

    安楽椅子 リッツォス(中井久夫訳) この安楽椅子は死んだ男の座っていた椅子だ。 縁びろうどの腕は当たっていたところが光っている。 あいつが連行された後、蠅が飛んできた。静かな大きな蠅どもだった。 冬だった。 オレンジが豊作だった。 ...

  • 中神英子『夜の人形』

    中神英子『夜の人形』(思潮社、2008年11月30日発行) 中神英子の詩はどれも非常に長い。なぜ、長いのか。「あおい実」という作品にキーワードがあった。 かけぬけるもの 必ずその道をかけぬけなければならないものがいて かけぬけていくその途中に ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(6)中井久夫訳

    ペネロペの絶望 リッツォス(中井久夫訳) 彼の乞食の仮装が篝火の弱い光で分からなかったわけではなかった。 そうではなかった。はっきり証拠が見えた。 膝頭の傷跡。筋肉質の身体。素早い目配り。 ぞっとして壁に倚りかかり言い訳を考えた。 ...

  • 川上弘美「斎場 中野 新井薬師」

    川上弘美「斎場 中野 新井薬師」(「現代詩手帖」2008年12月号) 川上弘美「斎場 中野 新井薬師」は「水火」2(2008年07月)。 とても不思議な詩である。 まだわたしが ...

  • 岡島弘子「あまい滴」(補足)

    岡島弘子「あまい滴」(補足)(「現代詩手帖」2008年12月号) 岡島弘子「あまい滴」の最後の2連。 カワセミのかわいたのどをうるおし ごくりとのみこまれる一瞬だけ あまい滴になれる そして 忘れ去られる どじょうは 私 この最終連について ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(5)中井久夫訳

    アルゴ船の没落 リッツォス(中井久夫訳) 今宵、歳月の過ぎ、物事の過ぎ行くを語るのは軽薄だという気がする。 よしんば美女のことであっても、功業でも、詩でさえも。 思い起こす、あの伝説の船が、さる春の宵だ、コリントに運び込まれた時を。 ...

  • 岡島弘子「あまい滴」

    岡島弘子「あまい滴」(「現代詩手帖」2008年12月号) 岡島弘子「あまい滴」の初出紙誌は『野川』(2008年07月) 詩とは、ある意味で「比喩」である。比喩とは、ここにないもの。いま、ここにないから、それにたとえることができる。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(4)中井久夫訳

    新しい踊り リッツォス(中井久夫訳) 弁解だけではありません。ほんものの動機です。そして結果。 情熱と興味。危険と恐怖。パシファエです。ミノタロウスです。 迷路です。アリアドネーです。 ...

  • 浜田知章「日本の哲学者について」、鈴木志郎康「極私的ラデ ...

    浜田知章「日本の哲学者について」、鈴木志郎康「極私的ラディカリズム」(「現代詩手帖」2008年12月号) 浜田知章「日本の哲学者について」の初出紙誌は『海のスフインクス』(2008年05月)。 西田幾太郎「善の研究」について書いたものである。 ...

  • 中村文昭「an Evil」、平田俊子「庭」、八木幹夫「私の耳は」

    中村文昭「an Evil」、平田俊子「庭」、八木幹夫「私の耳は」(「現代詩手帖」2008年12月号) 中村文昭「an Evil」の初出紙誌は『オルフェの女』(2008年03月)。 詩にはリズムが必要である。リズムがことばを非日常へと突き動かす。その書き出し。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(2)中井久夫訳

    敗北の後 リッツォス(中井久夫訳) アテネ人はアイゴスポタモイで撃破され、 決定的敗北が続いた。自由な議論が、 ペリクレス期の栄光が、 芸術の開花が、ギュムナジウムが、哲学者の饗宴が、 みんな失われた。今は陰鬱な時代だ。 ...

  • リッツォス「反復(1968)」より(1)中井久夫訳

    終わらない リッツォス(中井久夫訳) 山に雲がかかった。誰がいけないって? 何だって? つかれて、黙り、 男は足許を見つめ、きびすを返し、歩き、腰を屈める。 石は下。鳥は上。水瓶は窓辺。アザミは谷。手はポケット。 口実。口実。 ...

  • 倉橋健一「誕生」

    倉橋健一「誕生」(「現代詩手帖」2008年12月号) 倉橋健一「誕生」の初出誌紙は「イリプスⅡnd」(創刊号、2008年04月)。 書き出しがとても魅力的だ。 老いた駅夫がしわがれた声で駅名を連呼するが 木棚のところではじけとんで こちらまでは届い ...

  • リッツォス「タナグラの女性像(1967)」より(8)中井久夫訳

    カルロヴァッシにおける死 リッツォス(中井久夫訳) 死んだ男とイコンは奥の部屋に安置された。女は男の上にかがみ込んだ。女も男も手を組み合わせていた。女には男の見分けが付かなかった。 彼女は腕をほどいた。 ...

  • 大岡信「前もつて知ることはできぬ」

    大岡信「前もつて知ることはできぬ」(「現代詩手帖」2008年12月号) 大岡信「前もつて知ることはできぬ」の初出誌紙は『鯨の会話体』(2008年04月)。 大岡の詩を読むと、ことばの運動が詩なのだということがよくわかる。 ...

  • リッツォス「タナグラの女性像(1967)」より(7)中井久夫訳

    一覧表 リッツォス(中井久夫訳) 夜には、別の壁が壁のまた後ろにあるのを本能が教えるだろうか。鹿も 泉の水を飲みにやってこようとせず、森に残る。 月が出ると、第一の壁が砕ける。次いで、第二、第三の壁も。 野兎が降りてくる。 ...

  • 井川博年「バスに乗って」

    井川博年「バスに乗って」(「現代詩手帖」2008年12月号) 井川博年「バスに乗って」の初出誌紙は「読売新聞」2008年04月01日。 ことばはいつまで生きているのだろう、と思った。ことばに「死」はないかもしれないが、それでもふとそんなことを思った。 ...

  • リッツォス「タナグラの女性像(1967)」より(6)中井久夫訳

    囚人 リッツォス(中井久夫訳) 彼は、窓を開ける度に、自分の姿をこっそり見た。 通りの向かいの家の窓越しに。 対面の部屋に縦長の大きな鏡があった。 その部屋に何かを盗みに入った気がした。 ...

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谷内修三関連タグ2009-01-09

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